赤口の競馬都市伝説

競馬を始めて、漸く5~6千円位の馬券が取れるようになった頃、同僚から4万5万の馬券は取れないだろうとばかにされた。

確かに、そんな馬券取れるわけもない。でもあの薄笑みか゛なんか悔しい。

大穴を開けた馬のことを徹底的に調べた。さっぱり解らない。

何気なくカレンダーを見つめていた。大穴を開けている馬番に偏りが生じることは気付いていたが、何を根拠に偏るかは皆目見当もつかなかった。そんな時カレンダーの数字と大穴を開けた馬番が一致する箇所に〈赤口〉と書いてある事に気が付いた。

そもそも赤口の意味ってなんなのか。調べてみた。[あらゆる物事に対して不吉な日。ただし正午に限って吉。]

なんかピンとこない。昔の言葉による解説に出会った。[万(よろづ)忌むべし。但し、午(うま)の刻のみ吉。]
これだ!全てダメだが〈うま〉だけは良い。しかも〈万〉の字があるではないか。

ここから競馬都市伝説が始まります。

2007年6月2日関ヶ原ステークスで勝負。この月の赤口日は6日と12日。赤枠6番前走12着の馬がいる。[キョウワスプレンダ]超人気薄である。しかしながら、東スポの調教評価は絶好調と書いてあった。スプレンダから馬単総流しマルチ300円を購入した。

レースがはじまった。
スプレンダだけを追いかけた。
最後の直線、[もしかしたら本当に来ちゃうぞ]〈ヨッシャ~〉エクセルに私だけの声が鳴り響いた。

100万円弱の払い戻しを受けた。

摩訶不思議競馬都市伝説でした。